概要
DQ4とモンスターズに登場するバッタのモンスター。
上位種に【メダパニバッタ】がいる。
実は脚が4本しかないが、DQ4初出の虫系モンスターは他にも【はさみくわがた】や【はえおとこ】など4本脚な連中ばかり。ドラクエに限らず、RPG作品の虫をモチーフにしたモンスターは4本足で描かれている場合がある。
ちなみに名前の由来とモチーフは「キチキチバッタ」ことショウリョウバッタ。「チキチキバッタ」と呼ばれることもある。飛ぶときにキチキチ音をたてるからこう呼ばれるのであって、決して差別的な意味はない。
ただしキリキリバッタの見た目はむしろトノサマバッタの方に近い。
DQ4
2章の【サントハイム】周辺や4章の【モンバーバラ】、【コーミズ】周辺、5章の【ブランカ】周辺などに出現する。
パラメーター自体はザコ中のザコであり、素早さこそ高いが、攻撃力は【スライム】にすら劣る。
単体で出現した場合は何ら恐れることはないが、コイツが鬱陶しいのは集団で出現する場合がやたら多いこと。
3匹程度以上で来られた場合、【メラ】や【ヒャド】を惜しまずに使って早めに数を減らしていった方が安全。
しかも回避率が設定されているため、こちらの打撃を回避することもある。
あまり気づかないかも知れないが、実は【集中攻撃】を持つ。7匹くらいの集団で現れる場合もあり、集中攻撃の長所を目一杯活用してくるので危険と言えば危険。
油断すると防具が貧弱な【ブライ】が噛り殺される。
また中途半端に素早いせいで、序盤はある程度レベルが上がるまでは(1ターンで殲滅できる火力が既にあっても)大抵こいつらに先制されて、1ダメージをちまちま喰らってしまうのが非常に鬱陶しい。
性質の割に報酬はスライムと同じ(経験値1ポイント&2ゴールド)なので、美味しくない。
周囲の他の敵は大体オイシイので、こいつが出るとハズレを引いた気分になる。
落とすアイテムは【やくそう】。草食の昆虫なだけに…と思いきや、こいつは小動物も食べるらしいので、序盤モンスターのお約束とでもいったところか。
リメイク版ではその外見に反して、踏みつけ(あるいはボディープレス)による攻撃SEがやけに重々しい。
【格闘場】では【スライム】・【はさみくわがた】・【スライムベス】との四つ巴で参戦。
若干スライムベスのステータスが高いが、どれが勝つかは試合の流れ次第。
この中では攻撃力が最低だが、その差は僅か(バッタ8、他9)。
一方で素早さはこいつが最速なので、ほぼ確実にターンの頭に攻撃できるという点が有利に働くこともなくはない。
5倍狙いならコイツ、わずかに勝率の高い4倍狙いならスライムベスに絞ろう。
DQM1
【おおにわとり】共々配合では生み出せないため、仲間にするには肉を与えて捕らえるしかない。
【まちびとのとびら】、【やぼうのとびら】に野生の個体が出現する。
ステータスはHPがそこそこの伸びを見せるが、後はサッパリ。
会心率とレベルアップの速度は目を見張るものがあるが、耐性が最低クラスなので対戦には不向き。
「ステータスは配合と【他国マスター】の詩人による強化で補え、耐性も【メタル化】が可能な以上各モンスターごとの差は会心率くらいしかないため、DQM1の対戦における最強は会心率の高いキリキリバッタである」と一部で語られていたりするが、結論から言うとこれはデタラメ。
DQM1の仕様では素の耐性が弱耐性以下だと強化しても完全耐性にはならないため、対戦において重要な部分だけに着目してもザキ系・ルカニ系・1回休み・マダンテが無耐性とガバガバの極みであるキリキリバッタは一切の妥協なしに強化を施したとしても不安要素が多すぎる。
そもそもの話、本作では種族固有の会心率は最大でも1/64ととても頼れるような水準ではないので、ほとんどアドバンテージになっていない。このあたりは会心率の重要性が高いDQM2と混同しているものと思われる。
覚える特技は【マホトラ】、【なかまをよぶ】、【ちからをためる】。
基本的に【ホーンビートル】の素材源である【はさみくわがた】を作るのに配合されることがほとんどだろう。
特殊配合では、ドラゴン系を血統にキリキリバッタを配合すると【リザードフライ】が生まれる。
さらに獣系を血統にそのリザードフライを配合すると【フェアリーラット】が生まれる。
さらにさらに虫系を血統にそのフェアリーラットを配合すると【ヘルホーネット】が生まれる。
という流れになっており終点のヘルホーネットはレベルアップが早く、低レベルのうちでも能力値が良く伸びてシナリオ攻略でも使いやすい。
……が、途中のリザードフライはそこまで成長が早いわけではなく、序盤に作ると配合までが一苦労。
フェアリーラットも序盤の扉で出会えてしまうためこの流れを踏襲する必要は特に無い。なんならキリキリバッタ×フェアリーラットの配合でさっさとヘルホーネットにしてしまった方がいい。
DQM2
相変わらず配合では生み出せない。
野生個体はイル編では【天空の世界】の死者の城に、ルカ編では【エルフのもりのかぎ】に出現する。GB版限定で【他国マスター】が連れていることもある。
GB版ではどちらのバージョンでも問題なく入手できるが、PS版ではエルフのもりのかぎが削除され、他国マスターも使ってこなくなったので、ルカ編ではランクの低い【ふしぎなかぎ】を入手しやすいうちにゲットしないと図鑑コンプの障害になりかねない。下手したら【ドーク】やら【オルゴ・デミーラ】より苦労するかも…
テリワン3D
ようやく再登場したが、元が序盤ザコなので自然系Fランクになった。
移転して序盤の扉になったまよいの扉で登場し、時々【コドラ】に追いかけられている。
特性は【スモールボディ】、【ラッキー】、【れんぞく】(6回)、
+25で【タメキテボディ】、+50で【ギャンブルカウンター】が追加される。
所持スキルは【むしのしらせ】。
J2Pまで【カバシラー】先生の特権だった「れんぞく(6回)」を備えるが、ステータスはカバシラーとどっこいでしかない。素早さで若干劣る分こっちの方が不利か。
しかもこいつ、【おにこんぼう】や【ギガンテス】、【ボストロール】といった名だたる脳筋軍団を押さえてのかしこさワースト2位タイ(200)。要するにAIがとかくアホなのである。
ちなみに同率は7体おり、こいつ、【アルゴリザード】、【リザードキッズ】、【リリパット】、【ドラゴンキッズ】、【リザードフライ】、マジンガ様がその面々。これだけで4vs4で対戦できる。
なおワースト1位を引き受けてくれたモンスターは【ベル】。究極化込みで210である。
イルルカ
今作では野生のものは錬金カギの異世界にしか出現しない。
特性は前作のものに加え、新生配合で【負けずぎらい】が追加され、メガボディ以上で【AI1~2回行動】、ギガボディで【くじけぬ心】がつく。
対戦ではギガボディ化させてラッキー+くじけぬ心を活用した居座り戦法が主流。何度攻撃してもなかなか倒れず、相手からすれば非常にもどかしい相手となる。
【バイメリト】を使えばさらに生き残る確率が上がる上に、ギャンブルカウンターも狙っていける。
行動回数の不安定さが悩みどころだが、その分ステータスが高めなのでれんぞく6回を生かして【すてみ】を使わせると有効活用できる。
豆知識によると、虫網でとらえられると胃がキリキリ痛むらしい。そっちのキリキリだったのか。
イルルカSP
超Gでときどきインテが解放される。
今作は特性強化があるため、ラッキー、負けずぎらい、ギャンブルカウンターをSP化できるようになり鬼のように強化された。
さらに言えば超ギガ単騎も可能なので、単騎イコール100%被弾なのでタメキテボディとギャンブルカウンターとの相性が抜群。無印でもこの戦法ができなくはなかったのだが、それなら超Gの方がダメージ上限解放や能力アップして強いということもあり、超Gの方が多く使われる。
もっともこいつにいきなりインテは微妙だが、それ以外の特性のシナジーが凄まじいためそこまで問題は無い。
ラッキー+くじけぬ心を維持できるか不安ならヘルメリトや白い霧、体技封じ手段を持たせておくこと。