DQ8(3DS版)
クリア後の第2追加ダンジョンである【追憶の回廊】の11番目の試練。
【呪われしゼシカ】の強化バージョン。
完全2回行動で、【ベギラゴン】・【マヒャド】・【イオナズン】・【メラゾーマ】・【マダンテ】・【いのり】・【ゆうわく】・【空間をきりさく】を使う。
追憶ボスの定番とも言える破壊的な威力の痛恨を出す訳でも無く、ほとんどが呪文攻撃なので、他のボスに比べると明らかに攻撃がヌルい。
マダンテも無耐性では300くらいダメージを食らうものの、ここまで来ているレベルでの300ダメージなど慌てるほどの威力ではない。
しかもその後祈ってMPを回復する無駄ターンが挟まるので、実質的な脅威度としては大して変わらない。
ただ、割合軽減を装備していなければお供共の攻撃が重なってピンチになることは時々あるのでやっぱり用心に越したことはない。
この空間をきりさいて呼ばれるお供はやっぱり強化版シャドーであり、集団で来ると大きな脅威なのだが、通常攻撃で160程度、痛恨で430程度のダメージと、【かがやくいき】を吐くか程度なので、1匹や2匹ならそこまで脅威ではない。
しかし、ある意味他のボスよりも頭を使って徹底的に対策しなければならない攻撃がある。それが「ゆうわく」という攻撃。
これは、男性キャラ(スカウトモンスターも含む)は耐性無視で100%確実に混乱させる。
【スーパーリング】や【たいようのかんむり】を装備していても防げない。
普通の誘惑系の攻撃と違い「1ターン休み」ではなく、しばらく持続する「混乱」なあたりこのダンジョンの難易度設定の高さが窺える。
女性であれば無効だが、女性はゼシカとゲルダの2人しかいないため、パーティ中少なくとも2人は戦闘の半分くらいを混乱しっぱなしで戦う事になる。
主人公は外すことができないのでひたすら惑わされる醜態をさらすことに…。
よって、必然的に主力となるのはこの2人で主人公のベホマズンは使えないと思っていい。そのため、マダンテを半減させるほのおの盾、ゼシカ以外に輝く息対策のためにこおりの盾を持たせたりしておくのもあり。
更に追憶のゼシカは通常攻撃をせず、混乱の解除を行ってくれないために、結果として戦闘が長期化しがち。
シャドーによって女性2人が倒されると、こちらが【超万能ぐすり】を持っていない限り、打つ手がなくなる。
追憶ボスの中でも全滅報告が多い部類のボスであり、難易度はかなり高い方である。
何度でも混乱を治療できる【てんしのすず】がこの上なく恋しく思ったプレイヤーも居るのではないだろうか?
ちなみに混乱状態のキャラはテンションが上がらないようになっているが、既に上がっているテンションは混乱状態になってもリセットされることはない。つまりゆうわくを打たれる前にタンバリンなどで男性陣のテンションを上げてしまうと、混乱したキャラ(特に攻撃力の高い主人公)がとんでもない威力の味方攻撃をする可能性があるので、初ターンタンバリンは避けた方が無難かもしれない。
相手の攻撃の手数を減らしダメージレースを有利にするために追憶のシャドーはできる限り始末しておきたいが、一応コイツに殴ってもらって回復する荒療治もないではない。だが混乱回復のためにシャドーを残すやり方は運の要素が強く、被害が大きくなるだけなのでやっぱりやめた方がいいかも。
そもそもゆうわくの使用頻度が非常に高いため、超万能ぐすりでその都度回復させようとしても無意味になりやすい。男キャラ二人は武器を外した上で放置しておくのが吉。ゼシカとゲルダで短期決戦に臨もう。
女性かつ火力が出せる【ゲルダ】を主力にしたいところだが、彼女の最大火力である【キラージャグリング】はシャドーを幾らか残す前提だと役に立ちづらい。
掃除を兼ねて適度にぶっ放していくのは十分有効だが、多少火力を落としてでもムチを持たせて【ツインウェーブ】(まだ覚えてないなら【双竜打ち】)を使うか、混乱で面倒くさい事になるのを覚悟で【モリー】などを使うかしよう。タンバリン+【アゲハ乱舞】でシャドーごとなぎ払うのも有効。
ゼシカがマダンテを使えるなら満場一致で活用すべき。ただしスーパーハイテンションマダンテでも一撃では倒せないので、【エルフののみぐすり】でMPを再チャージしよう。
混乱させられたそのターンに正気に戻ってもそのターンは行動できない仕様上、少しでも男性陣が動ける可能性に期待するなら先制できるよう、すばやさはできる限り上げておいた方が良い。
ちなみに男性4人だけで勝つとなると難易度は絶望的。種強化なしではレベル99でもロクに行動できず一方的に蹂躙された挙句全滅するのがオチである。運よく、ゆうわくの頻度が少なければまだ希望はあるが…。
勝つつもりなら、まず確実に先制できる程度にまですばやさと、シャドーのかがやくいきの連発や攻撃に一撃でも多く耐え、混乱から立ちなおるチャンスを増やす為のHPをドーピングして挑みたい。
そして、装備以外の持ち物はふしぎなタンバリン1~2個とせかいじゅの葉やしずく、可能な限り超万能ぐすりを持たせたい。全員が先制できれば、それだけ回復した矢先の攻撃につなぎやすいからだ。
ちなみに行動にパターンは存在しないが、現段階で分かっていることは、いのりの後は必ずゆうわくをする。
運がいいといつまでたってもシャドーを呼ばないこともある。
追憶のゼシカにはテンションをリセットする手段がないので、ゲルダで削りながらゼシカのテンションを貯め、ある程度削ったらマダンテであっさり決着がつくこともある。
というか、ゆうわくさえなければ戦い方は追憶のモグーラ(仲間を呼ぶ点を踏まえて)と似ており、追憶のゼシカ自体の火力はとても強いというわけではないので低レベルでも余裕で勝てる。
しかし、リブルアーチの呪われしゼシカと同じく判断力が低い(マホカンタでも呪文をかましてくれる)からなのか、戦闘可能な状態がゼシカとゲルダの時だけでもゆうわくをしてくれる時がある。これは言うまでもなくラッキーだが、男性陣をシャドーの攻撃の盾にしたり男性陣が行動できる時もあるので生かしておいたほうが得ではある。
ちなみに、「通常攻撃を一切してこない」とあるが、これは以下のようにして確認することができる。
・バトルメンバーは【炎竜のまもり】を装備したゼシカ一人
・戦闘開始直後にマホカンタを使用
・シャドーを呼ばれたときは、右端・左端の者を残してあとは倒す
こうすると、追憶のゼシカはゆうわくといのりばかり使ってくるようになる。
たまにマダンテも使用してくるが、もちろん無効。しかもご丁寧にいのり→ゆうわくを仕掛けてくる。
以上のように攻め手を封じても通常攻撃を全く使わないのだ。
これは、【判断力】の問題だろう。
おそらく、追憶のゼシカの判断力は1以上なので、
・マホカンタ状態のキャラしかいないため、各種呪文は使えなくなる。
・シャドーを呼ぶにも呼ぶスペースがないために呼べない。
・マダンテこそ使えるが、頻度が低くてあまり使わない。
結果、ゆうわくといのりばかり使うようになってしまうのだろう。
ついでに言うと、公式攻略本の彼女の「行動」欄に「通常攻撃」は書いていない。よって、追憶のゼシカは通常攻撃は一切使用しないといえる。
話しかけられるほど近づくと顔をこちらに向けてくるのでどうやらNPC用の処理を使い回しているらしい。ちなみにマルチェロとドルマゲス第二形態も同様の挙動を取る。
これを見事倒せても次もまた強敵【追憶のマルチェロ】が待ち受けている。