DQ3
【サマンオサ】国の住民。勇敢な戦士だったそうだ。
英語版での名前はNES版ではBaranao、GBC版ではBrennan、スマホ版以降ではBreno。
勇者たちがサマンオサに到着した時点ですでに死亡しているため、作中では葬儀中の【棺桶】の姿でしか登場しない。
【ピラミッド】の【おうごんのつめ】と並び、棺桶が【NPC】として使われたシリーズ初の例である。
国王侮辱の罪で死刑に処され、城下町の北東部にある墓地に埋葬される。
妻と子供の他、多くの人間が葬儀に参列している事から少なくともそこそこの人望はあったようで、参列者の男性が「お前は良い奴だったのに」と嘆いている。
彼の息子はまだ死という概念を知らないようで、父はもう帰ってこないのかと疑問を抱くばかり。
辛い。辛すぎる。
葬儀に参列していた【商人】の話によると、彼は王様の悪口を言っただけで死刑に処されたとのこと。
偽の国王【ボストロール】の圧政下にあるサマンオサではこのような些細な理由で毎日多くの人間が死刑にされていた。
なお、彼の妻はFC版で4人しか存在しないレアな姿(【みちくさ冒険ガイド】では「うつむき婦人」と表記)。
葬儀中は彼女を含めて2名がこの姿で参列している。
妻はボストロールを倒した後も墓前におり、これで夫も成仏できるとして御礼を言ってくるが、彼女が泣き止むことは無い。
ただ魔物に対するリアクションは町娘と同じ扱いのようなので、変化の杖を持っているならスライムにでも変身して和ませてあげるのも一興だろう。
彼を何とか生き返らせてやれないものかと墓前で【ザオラル】や【ザオリク】、【せかいじゅのは】を使いたくなったプレイヤーも多いことだろう。だが当然というべきか、いくらやっても彼が生き返ることはない。
名前の由来は「14へ行け(=死亡)」で有名なゲームブック「グレイルクエスト」の作者、J・H・ブレナンかもしれない。
ルーラの行き先リストでサマンオサを14番目に持ってくる手の込みようなので、偶然にしては出来過ぎか。
リメイク版
リメイク版では妻や息子の台詞が増え、さらに息子はHD-2D版で【モンスター・バトルロード】に出るという大躍進をした一方、ブレナン自身についての設定はFC版からそのままで、【サイモン】のように掘り下げられることもなくHD-2D版まで至っている。
彼の妻は喪服を着たグラフィックになったが【ガイアのつるぎ】取得後に訪れると通常の女性の姿になっている。ガラケー版以降のリメイクでは常に通常の女性と同じグラフィックになっている。
パーティが変化の杖で魔物に化けたり【透明】になったりして話しかけた際の反応は、通常の女性と同一。
また、GBC版では墓地に着くと彼を【墓】に埋めるシーンが挿入されている。
このシーンを見るまではサマンオサの城の勝手口を【兵士】が塞いでおり、城の中に入れない。