概要
DQ4で初登場した防具(よろい)の一種。
DQ5からDQ7までの間は格上の【メタルキングよろい】に出番を奪われるが、DQ8で久々に登場し、共演を果たしている。
「はぐれメタルのよろい」や「はぐれメタルメイル」じゃダメだったのか、と言うツッコミに関してはメタルキングよろいの項目に詳細があるのでそちらを参考に。
DQ4
本作最強の守備力(+95)を誇る鎧。
【勇者】・【ライアン】・【クリフト】・【トルネコ】・【ミネア】が装備可能。
【エンドール】にある秘密の防具屋で売られており、防具屋に入るには【まほうのカギ】が必要となる。
さらにカウンターの前にいる戦士が中々動かないので、まさに最強の隠れ防具と言える。
はぐれメタルシリーズでは唯一の市販品でもあり守備力に限れば最強の鎧でありながらFC版では15,000Gという安価で買える。しかも装備者も多く使い回しできるのも大きな強み。
トルネコに【はじゃのつるぎ】を8本フルに持越しさせて換金すれば21,000G=1.4着分(トルネコの武器に1本残して7本でも18,375G=1.225着分)にはなるので、あとは他キャラの持越しアイテムの換金や少々の手間で2着目が買えるため前衛2人の分はラクに工面できる。
裏技【838861枚】を使った場合の【はぐれメタルのたて】と同様にお手軽な守備力強化手段となる。
あとは【ミステリドール】狩りでお金を貯めれば、それなりに手間はかかるが簡単に人数分集めることもできる。
ただし最強装備として扱おうにも、耐性が一切備わっていないのが致命的な欠点である。
勇者には【てんくうのよろい】、ライアンにも息ダメージを1/3も軽減する【ドラゴンメイル】がある。彼らは最終的にそれらの耐性防具を装備する方が良いだろう。
ミネアもHPが低い関係で打撃の当たり難い最後尾が定位置になるため、守備力よりも耐性を重視して【みずのはごろも】に乗り換えた方がいい。
クリフトについては微妙なところで、耐性防具は【まほうのほうい】(呪文のみ軽減、ブレス耐性なし)しかない。【だいまどう(DQ4)】や【ヘルバトラー】の【イオナズン】などを大きく軽減できるが、ラスボスの【デスピサロ】は【ベギラマ】、【ヒャダルコ】といったショボい呪文しか使ってこないので魔法耐性があまり役に立たない。
魔法の法衣とはぐれメタル鎧の守備力差は57(物理ダメージ差は約14)。どちらを選ぶかはプレイヤー次第であろう。
唯一トルネコのみが耐性付きの鎧を装備できないので、トルネコだけはこの鎧が最終装備で確定である。
とはいえ、息攻撃が脅威になるのは終盤の話。中盤でこの鎧が購入できるメリットは大きい。
例えば勇者やライアンにとっては、ドラゴンメイルとはぐれメタル鎧の守備力差は50(物理ダメージ差は12.5)になる。
中盤までならば熾烈な息攻撃を使う敵もさほど多くなく、先頭に立つライアンの主な被ダメージ源は打撃であることも多い。よって、中盤までははぐれメタル鎧を装備しておき、終盤になったら他の仲間に譲ってドラゴンメイルに換装する形でも問題ないだろう。
ミネアも、水の羽衣を購入する(最速で気球入手直後)まで耐性防具は魔法の法衣だけなので、呪文が厄介な敵との戦闘はピンポイントに【マホステ】で対処するなどして、この鎧で守備力を強化するという選択肢もある。最後尾といえど打撃を喰らうときは喰らうので、まんざらムダでもない。
ただ「性能の割には安価」とはいえ中盤の時期に15,000Gは結構な高値で、何着分も工面するにはそれなりに手間がかかる上、これにばかり資金を費やすわけにもいかない。
購入数は1~2個に抑えておき、中盤は前衛にはぐれメタル鎧を装備させ、後衛には魔法の法衣などの耐性防具を装備させておくのが良いだろう。
そして終盤になって息攻撃が強烈になってきたらライアンはドラゴンメイルなどに換装し、はぐれメタル鎧は他に耐性装備のないトルネコなどに渡すのが賢いやり方である。
はぐれメタル系の武具は完全に一品モノの剣や、根気が必要な荒業を用いなければ限りなく一品モノに近い兜はもちろんだが、上記のとおりなんとも簡単な裏技を使えばいくらでも手に入る盾まで、いずれも捨てることはできない。
この鎧も例外ではなく捨てられない設定だが、市販されているため当然というべきか売ることはできる。そんなアイテムはこれが唯一である。売れるのに捨てられないというものは前作にも【オリハルコン】があったが、そちらは売れる場所の限られる一品ものであり、量産の市販品に限ればDQ1の【やくそう】と【かぎ】以来である。
リメイク版
FC版の装備可能キャラに加え、新たに加入する【ピサロ】も装備可能。
守備力最強の座はピサロ専用の【まかいのよろい】に譲ることとなったが、その差は僅か5。
新たに【デイン系】以外の攻撃呪文のダメージを2/3に軽減する耐性が備わり、【てんくうのよろい】の立場が危うくなっている。
一応、天空の鎧には混乱・即死耐性という、こちらには無いアドバンテージがあるのだが…。
お金さえあれば【まほうのかぎ】入手後に即購入できるため、投入可能時期という面から見れば魔界・天空の鎧以上に活躍する場面は多いだろう。
耐性面に関しては魔法の法衣と同一になったため、トルネコだけでなくクリフトにとっても胸を張って最強鎧と呼べるようになった。
一方でブレス耐性は全く無い。本作のラスボスやクリア後の敵はブレスが脅威となる敵ばかりなので、他にブレスを割合軽減できる鎧を装備できるならそちらの方が良い。
典型的なのがミネアで、基本的にはブレスを1/3も軽減できる水の羽衣の方が良い。
ライアンについては、ブレスダメージ20軽減に変更されたドラゴンメイルと、ドラゴンメイルに比べて物理ダメージさらに12.5軽減&呪文軽減のはぐれメタル鎧のどちらが良いか、悩みどころであろう。
お金に余裕があって、かつ装備の付け替えが面倒でなければ、両方持たせて使い分けても良い。
呪文耐性が備わった分買値は35000Gと倍以上にインフレしており、PS版ではトルネコが携帯道具欄の全てを【はじゃのつるぎ】にして持ち越したとしても、1つも買えないという高嶺の花と化した。設定を考えれば納得だが。
DS・スマホ版では1~4章にも個別の【ふくろ】が用意され、3章から莫大な数の武器・防具・道具の持ち越しが可能となったため、根気さえあればFC版以上に容易なバランス崩壊プレイが可能となっている。
尤も、リメイク版DQ4ではもっと高額な品物もあるが。
なおトルネコに鑑定させると「そう多くは出回っていないはず」とコメントされるが、実際ははぐれメタルシリーズで一番複数入手しやすかったりする。
売ってる店が世界で1軒のみで、会員制だとでもいうのか入口には何故か鍵が掛かっているという点から見ればたしかに一般人への流通はさほど多くはないだろうが。
DQ8
竜神の道に1着落ちてる他、【ベルガラック】のカジノの景品になっている(50000コイン)。
DQ8のカジノはかなり出します取らせます状態なので簡単に交換できるだろう。
全員が装備でき、デイン系以外の呪文ダメージを2/3にする効果がある。守備力も101とかなり高い。【まほうのほうい】【マジカルスカート】の上位装備。
売値は4750G。
【スライムのかんむり】+【オリハルコン】と一緒に錬金釜にぶち込むことで【メタルキングよろい】を錬金できるが、守備力・ブレス耐性と引き換えに呪文耐性を失う上に貴重品(特にスライムのかんむり)を使うので、錬金をするべきかどうかは意見が分かれるところ。
メタルキングよろいとは実質的な守備力はほとんど差が無いので、上位版・下位版というよりも耐性が違う全くの別物と見ていい。
また主人公にはメタルキング鎧以上のブレス耐性を誇る専用の【着せ替え】装備【竜神のよろい】があるがそちらも呪文耐性はないので、こちらもキープしておくといいだろう。
3DS版
追加キャラである【ゲルダ】【モリー】も装備可能。
相変わらずカジノが稼ぎやすい関係で、バランスブレイカー的存在ではあるが、追加ボスの【エスターク】はこれが必須とも言えるほど桁外れの火力を持つ呪文攻撃を仕掛けてくるので、全員分所持しておきたい。
ちなみにモリー専用のコスプレ装備で【道化の衣装】(守備力91)、主人公専用の【サーベルトのよろい】(守備力80+戦闘区域の移動時にHP回復効果)と、はぐれメタルよろいと同じ耐性を持つ新たな鎧防具が登場している。
どちらも守備力ではやや劣るが、実際のところ差は微々たるものなので、この二人はこれらの装備でも問題はないかもしれない。
あるいはゼシカ・ゲルダも「ブレスと炎系呪文を1/3カット」の水の羽衣が有用なため、ヤンガスとククールの2人分で事足りるだろう。
DQ9
【メタスラよろい】とスライムゼリー6つ、オリハルコンとの錬金で入手可能。
デザインはメタルキングよろいに近い物に変更されているが、腰のはぐれメタルの紋章は健在。
70とかなりの守備力を誇り、全属性を18%軽減可能。装備可能者はメタスラの鎧と同じ。
スライムの冠とオリハルコンと錬金すれば、メタルキング鎧となる。
ここで満足せず、ぜひとも作ってみよう。
DQ11
【主人公(DQ11)】、【シルビア】、【グレイグ】が装備可能な鎧。
はぐメタ装備の中で唯一、デザインがDQ4準拠に戻った。うち直しに必要な宝珠は18個。
- | +1 | +2 | +3 | |
守備力 | 97 | 100 | 104 | 111 |
全属性ダメージ軽減 | 18% |
世界に異変が起きた後、【人食い火竜】の事件を解決した【ホムラの里】で販売。価格は48000G。
【ふしぎな鍛冶】でも作成できる。レシピは【はぐメタ装備辞典】に記載。
必要材料は【メタルのカケラ】×1、【スライムオイル】×1、【ドラゴンのツノ】×2、【プラチナこうせき】×2。
敵では【メタルドラゴン】がレア枠で落とす。
初回クリア時点までは順当に最強の鎧と言える。
全属性ダメージの軽減率こそ【エンペラーコート】に譲るが、守備力自体は段違いなのでこちらの方が総合的にはダメージを減らせるだろう。
かなり値の張る一品であり、3人分を店売り品で揃えるのは一苦労。その分売値も高く、ふしぎな鍛冶で作れる装備の中で最も高く売れるので金策に使える。
【天空魔城】まで行けばレシピが手に入り、ドロップでも入手機会はあるため、資金に困っている場合はあえて購入を見合わせるのも手。
装備を購入していざ最終決戦!と思ったところでレシピを手に入れてしまい、大損をした気分にさせられたプレイヤーも多いのではないだろうか。
シルビアが再加入し船を再入手したタイミングでホムラの里に行き、人食い火竜を倒せば最速で入手でき、比較的長く活用していける。
ただし火竜は本来【ケトス】入手前後の時期に戦うのが適正といえるかなりの強敵なので、それ相応の強さや戦略が必要になる点は覚悟しなければいけない。
ビルダーズ2
【ちいさなメダル】を82枚集めることで【しろじい】からレシピを教えてもらえる防具として登場。DQ4デザイン。
素材は【メタルゼリー】×3、【はがねのインゴット】×3、【毛皮】×2、【ひも】×2。
【あくまのよろい】に次ぐ守備力75を誇る。この数値はクリア後限定の【やいばのよろい】と同値で2位タイではあるものの、そちらと違って特殊効果なしという点とレシピ入手に難があるという点がネック。
これのレシピを手に入れる頃には、とっくにやいばのよろいを身に着けていたというプレイヤーも少なくないだろう。
ムーンブルク島クリアの時点でメダルは計87枚まで集めることができるので、【破壊天体シドー】突入前までに作成することが可能。
集めるなら【しろじい】に【ドットブロック】でビルダーの旗?をデザインを依頼される直前に行うのがオススメ。
破壊天体シドーでは【ひかりのよろい】の地形ダメージ無効を気にする必要もないので、エンディングまでずっとコレで構わない。
ただ、この時点で【かいたくレシピ】を52課題クリアするのは結構大変。
早くに作れれば頼もしいが、この鎧目的にクリア前の時点でそこまでやり込む必要があるかと言えば、それは微妙なところ。
呪われていない鎧の中ではトップの守備力を持つことは確かだが、【はぐれメタルのけん】と並んで微妙に不遇な存在。
クリア前からこまめにかいたくレシピを消化していたプレイヤーへのご褒美といったところか。
なお、アンダーウェアも着ているのがわかるが、このデザインはFC版DQ4の公式ガイドブックに描かれているものである。
が、これは着ているクリフト自身のアンダーウェアともとれるイラストである。
タクト
Sランク防具として登場。【ちいさなメダル】の報酬。
基本値 : しゅび力+20
特殊効果 : 物理耐性+4%
装備可能タイプ : こうげきタイプ・ぼうぎょタイプ
錬金候補 : 物理耐性+3%・休み耐性+3%・イオ属性物理耐性+5%・HP+34・しゅび力+15 他