【すけさん】

DQ2

【サマルトリアの王子】の名前候補の1つ。カタカナの中世っぽい名前が並ぶなかで妙に浮いたこの名は当時の子供たちには【トンヌラ】の次くらいに不評であったことだろう。
元ネタはご存じ「水戸黄門」で黄門様こと水戸光圀公の家臣、佐々木助三郎（ささき　すけさぶろう）の愛称「助さん」で間違いないだろう。
　
主人公の名前を「みつくに」にするとこの名前になるので（FC・MSX版のみ）、【成文型復活の呪文】のような「プログラムの奇跡」か、それとも水戸黄門の好きなスタッフがお遊び的に入れたのか。
しかし【ムーンブルクの王女】が「かくさん（格さん）」とか「おき゛ん（お銀）」とかになったりはしないあたり、偶然とみてよさそうだ。
かの救世主【もょもと】を出現させた場合、サマル王子の名前がコレになる。
ワケわからん名前にはよくわからんネーミングということか？
　
どちらにせよ中世風に江戸時代というブッ飛んだセンスは強烈だが、そんな男共に対して【ムーンブルクの王女】の名前は「【アイリン】」と正統派の可愛らしいもので、やっぱり「かくさん」や「おき゛ん」になるようなことはない。名前を変えることはできるが、どうせ変えるならむしろ雰囲気ぶっ壊しの「すけさん」をなんとかしてやろう。
もょもとだけはガマンしなければならないが。
なおローレの名前を「すけさん」にするとなぜかサマルも「すけさん」になる。そういう時こそ「かくさん」だろうに、そんなに彼は「かくさん」がイヤなのか。
すけさんは「もょもと」「みつくに」「すけさん（ローレ）」と3例もあるのに、まったく出てこない「かくさん」。
すけさん、すけさん、もう良いでしょう！
　
近藤真彦と中森明菜の関係を織り込んで【ローレシアの王子】に「まさひこ」と付けるとムーンブルクの王女が「あきな」になるのだが、サマルトリアの王子は他に日本名っぽい名前がないせいかこれになる。
一応、イメージ的には一番近いと言えなくもないのだがやっぱり浮いている。
　
ちなみに武器屋などですけさんに何かを買わせると、店主から「ほらよっ！すけさんさん」と呼んでくることから、本名「すけ」に敬称「さん」がついているのではなく、ハッサンのように「さん」までが名前の一部であると思われる。まあ「とらさん（寅さん）」とか「ほーくん」といった名前にしても律儀に「とらさん"さん"」とか「ほーくん"さん"」とか呼ばれるのだが……。

DQ8

【闇の遺跡】に行く直前の分岐にいる【がいこつ】のスカモンの名前。「ガイコツ→スケルトン→スケさん（すけさん）」なのは想像に難くない。
「よみがえる最古の敵」という通り名だが、DQ1にいたので確かに最古の敵であり、アンデッドだからよみがえるも齟齬もない。さらに長年の沈黙（DQ2～7まで不在）を破って本作で再登場したからそういう意味でもよみがえった。まさにこいつに相応しい、シンプルながらセンスの光りまくる命名である。
DQ2にはいないので、サマルトリア王子すけさん（場合によってはローレシア王子&サマルトリア王子のW「すけさん」）とは共演ならずであったのが惜しまれるところだ。

通り名・出現位置等

ステータス

行動

通常攻撃、【ルカナン】

解説

通常のがいこつも内部データ的には使えるはずだったルカナンを実際に使うことができる。
その他は通常攻撃しかしないのである意味で行動に無駄がなく、ステータスもそこそこあるので闇の遺跡到達時点でスカウトできるスカウトモンスターとしては優秀な方。
既に死んでいる彼にはザキ系が効かないので、ランクEの難所【デビル核家族】を突破するためのメンバーにもピッタリである。
ただしHPが主人公がレベルアップしても一切伸びないという困った特徴があるため、ランクCならともかくランクB以降の激しい戦いには彼はついてこれないだろう。
せっかくDQ1から復活してもらって申し訳ないのだが、最古の敵だけに最新の魔物達に実力が追い付いていないというのが正直な所である。
　
どうしても使い続けるのであれば、微々たるものではあるが、ゾンビ系2体と組ませてHPを補強してあげよう。
【クラーク】、【ハルク】と組めば上記ボーナスに加え【トリプルソード】が使えるし、ルカナンで元々攻撃力の高いほかの2体を微力ながら援護できるので、コイツの活躍の場を増やしてあげられるかもしれない。まあ十中八九足を引っ張ってしまうのだが…
　
なお彼はステータスを最大値にするのに主人公のレベルを99にしなければならない超大器晩成型の魔物。
育ち切ったところで特に目を引くような数値がないというのがまた哀愁を誘う。